神戸女学院対策の家庭教師をお探しの方へ|算数の進め方
処理が面倒な問題に惑わされないことが合格への近道
神戸女学院の算数は、関西の女子校の中で最も難しい水準ですが、難問対策だけを進めても合格にはつながりにくい試験です。
実際には、規則性・数の性質・文章題で取りこぼしを減らしながら、速さ・平面図形・立体図形で差がつく分野をどう伸ばすかが重要になります。
私は灘・東大卒の家庭教師として、神戸女学院志望の生徒に対し、分野別の対策だけでなく、どこを優先して仕上げるか、塾とどう併用するか、過去問にどうつなげるかまで含めて指導しています。
このページでは、神戸女学院の算数対策で重視している分野と、実際の進め方をまとめています。
神戸女学院で重要になる分野
規則性
規則性は、考え方は典型的でも、正確に処理できたかで差がつきやすい分野です。
特に重要なのは、数の性質と規則性が融合した問題です。この問題では、あまりがグループを構成し、グループの周期は最小公倍数(LCM)で決まるという見方が重要です。
この見方ができると、複雑そうに見える問題でも、どこまでを1セットとして処理すればよいかが見えやすくなります。
また、最近の傾向では、
- N進法が絡む問題
- 群数列と「何番目まで処理するか」を考える問題
も重要です。
群数列では、
- どのグループに入るか
- グループの何番目の数か
- 平方数など、まとまりを表す数に着目できるか
が重要です。
数の性質・文章題
数の性質と文章題は、塾の標準的な典型問題がそのまま出題されることが珍しくありません。このレベルの問題を取りこぼすと差がつけられるため、まずは標準的な典型問題を確実に解けるようになることが必要です。
神戸女学院では、難問対策より前に、この部分の精度を上げることが合格に直結します。
立体図形
神戸女学院の立体図形は、合否を分けやすい分野です。
優先順位として特に重要なのは、①切断と②グラフと水の問題です。
① 切断
切断は、神戸女学院では特に重要です。
3点を含む切り口の書き方と切断された立体図形の体積の求め方はを必ずマスターしておくべきです。
切断は、一見すると難しそうに見えますが、処理の流れを知っていれば、考えるべきこと自体はそこまで複雑ではありません。
むしろ、事前に類題を十分に解いて、切り口の書き方・体積の求め方に慣れていたかどうかで差がつきやすい分野です。
そのため、切断では感覚的に考えるのではなく、
- どの3点を結べばよいか
- どの辺を延長すればよいか
- どの面に切り口が現れるか
を順に確認する処理手順を固めることが重要です。
中学受験では、このような「解き方を知っていて、正確に処理できる受験生が取れる問題」が合否を左右します。
したがって、切断は後回しにせず、早い段階から重点的に練習しておくべきです。
② グラフと水の問題
グラフと水の問題も、神戸女学院では非常に重要です。
この分野では、横から見た図を書いて整理することが必須です。
図には、
- 容器の形
- 水面の高さ
- 底面積
- 入っている水の量
を書き込み、状況を見える形にして考えます。
神戸女学院では、条件が少し複雑でも、図に整理すれば対応できる問題が出題されます。
逆に、図を書かずに式だけで処理しようとすると、途中で条件を取り違えたり、変化のしかたを見誤ったりしやすくなります。
特に大切なのは、
- 横から見た図を正確に書くこと
- どの時点で変化のしかたが変わるかを把握すること
- 条件を図に書き込みながら整理すること
です。
この分野も、単に解説を読んで分かったつもりになるだけでは不十分です。
自分で図を書いて、そこから式やグラフにつなげる処理が固まって初めて、安定して得点できるようになります。
③ 複雑な図形の体積・表面積
複雑な立体図形では、体積は標準~難問レベルの問題、表面積はやや難しい問題~難問が出題される傾向にあります。
表面積については、考え方そのものは単純でも、答えまで数え落としや計算ミスなく処理するのが難しいため、
- 得点源にするならば、十分な演習を積む必要があること
- 本番では難しければ無理をしない
の二点には注意しておくべきです。
なお、この単元で頻出のくりぬき問題では、次の処理手順を固定することが大切です。
- 最も大きいくりぬきから処理する
- 重なっていない部分をあとから整理する
この順序を守らないと、重なりの処理で混乱しやすくなります。
立体図形全体としては、まず①切断と②グラフと水の問題を優先して仕上げ、その上で③複雑な立体図形の体積・表面積に取り組むのが、神戸女学院対策という観点では最も効果的です。
速さ
神戸女学院では、ダイヤグラムを書くと解きやすい問題が出題されるため、ダイヤグラムの書き方と処理の仕方はマスターした方がよいです。
その上で、
- ダイヤグラムで整理した方がよいのか
- 線分図で整理した方がよいのか
を判断する力も重要になります。
平面図形
平面図形は、相似・比を使った問題が頻出です。
ただし、難易度差がかなり大きく、簡単な問題もあれば、捨てるべき難問も出題されます。
特に重要なのは、次の2パターンです。
- ○×で等しい角を書き込み、相似を見つけるパターン
- 平行線からピラミッド型・ちょうちょ型の相似を見つけるパターン
後者では、補助線の引き方が重要です。
見えていない相似を作るために、どこに補助線を引くか自分で判断できるようになることが必要です。
また、扇形の問題も頻出です。
扇形の問題では、中心と円周上の点を結んで分割するという考え方が重要です。
この補助線を引けるどうかで、得点差が出やすい分野です。
神戸女学院の算数指導で重視していること
神戸女学院の算数で合格点に達するには、まず
- 文章題
- 数の性質
- 規則性
の正答率を上げ、ここで確実に3~4割前後を取れる学力を作ることが重要です。
そのため、指導でも、まずはこれらの分野の標準問題を確実に取れる基礎学力を固めます。
その上で、
- 処理が難しい規則性の処理の精度を高める
- 速さの得点力を高める
- 平面図形の相似分野を強化する
- 立体図形のうち、切断・水・複雑な立体図形の体積と表面積に対応できるようにする
という順で、実戦的な得点力を高めていくのが有効です。
規則性では、周期やグループ化の見方を整理し、必要に応じて他校の類題も加えながら、処理を安定させていきます。
速さでは、ダイヤグラムの書き方・処理の仕方そのものも指導します。
単に図をかくだけでなく、
- どの時点を横軸に取るか
- 誰の動きをどのように表すか
- 出会い・追いつき・折り返しをどう読むか
- 答えを導くために着目すべきパターン
まで含めて、図をかいて終わりではなく、得点につながる形で使える状態にしていきます。
その上で、ダイヤグラムで整理すべき問題と、線分ダイヤグラムと線分図の使い分けが重要になるため、どちらで整理すべきかを判断できるようにします。解いた問題もそのままで終わらせず、その場で条件を変えて、本当に自力で再現できるかを確認します。
平面図形では、補助線の引き方、相似の見つけ方、比と面積比のつなげ方を重点的に扱い、相似の基本から、やや応用レベルまでを補助線を使って見つけられる状態にしていきます。
少なくとも、
- ○×で等しい角を書き込んで相似を見つける
- 平行線からピラミッド型・ちょうちょ型の相似を見つける
- 延長や平行線を引いて相似を作る
あたりは、解説を見れば分かるではなく、自力で処理できるレベルまで指導します。ここでも、神戸女学院の過去問だけでなく、共通する処理が必要な他校の問題も加えながら、やや難しい問題まで対応できるようにしていきます。
立体図形では、切断や水の問題について、切り口の書き方、横から見た図の使い方を説明するだけでなく、目の前で図にどう書き込むかを示しながら、繰り返し練習し本番で再現できる形まで仕上げます。神戸女学院の過去問だけでなく、同じタイプの問題が出る他校の問題も加えながら、必要な演習量を確保します。また、複雑な立体図形の体積・表面積の問題についても、どの形に分けるか、どこを補って考えるかを確認しながら、処理手順を固めていきます。
このように、神戸女学院の算数では、標準問題を確実に得点できる基礎学力を作ったうえで、差がつく分野を優先して伸ばしていくことが重要です。
そのため、指導では、過去問の分析、他校問題による補強、その場での問題のアレンジを通して、理解を表面的なものにとどめず、実戦で使える力にしていきます。
神戸女学院の算数は、最初から難問ばかりを追いかけるより、取るべき問題を確実に取り、差がつく分野でどこまで得点を積み上げるかが重要な学校です。そうした力が身につくように指導しています。
他の学校も含めた学校別の算数対策は、【学校別算数対策】でまとめています。
神戸女学院志望で、家庭教師をお探しの方へ
神戸女学院志望の場合、すべての分野を同じように勉強するのではなく、どこで確実に得点し、どこを差がつく分野として伸ばすかを見極めることが重要です。
塾に通っていても、
・切断をどこまで仕上げるか
・水のグラフの問題ををどうやって安定して解けるようにするか
・速さをダイヤグラムで整理できるようにするか
・平面図形でどのレベルまで対応するか
といった点で、進め方に差が出やすくなります。
神戸女学院志望で家庭教師を検討している方は、ご相談ください。現在の成績や塾での状況、時期に応じて、算数の進め方をご提案します。
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算数全体の進め方については、以下もご覧ください。
→算数の指導方針を見る