灘中志望の算数指導方針
灘中の算数は、日本で最も難しい算数の入試問題です
そのため、最難関中で標準レベルといえる問題でさえ、問題を見た段階で方針が立ち、ほとんど迷わず処理に入れる学力が最低限必要になります。そのうえで、灘特有の問題についても、考える方向を定め、必要な情報を書き出し、最後まで処理する力が求められます。
実際に灘中志望の生徒を見ていると、課題は大きく三つに分かれます。
一つは、特定の分野に弱点が残っていることです。二つ目は、方針が立つのが遅く、時間内にすべての問題に手を付けられないことです。三つ目は、灘特有の問題で手が止まりやすいことです。
そのため授業では、特定分野の弱点を残さないこと、方針決定の速度を上げること、灘特有の問題に対応する力をつけることの三点を重視しています。
単に解説を聞いて理解したつもりになるのではなく、自分で方針を立て、必要な情報を整理し、最後まで処理して点にするところまで確認しながら進めています。
灘中志望の生徒で、実際に課題になりやすいこと
灘中志望の生徒では、実際には次のような課題が多く見られます。
一つは、特定の分野に弱点を抱えていることです。
灘中では頻出分野はあるものの、一部の分野だけを仕上げれば足りるわけではありません。他の最難関中で合否を分けるレベルの問題までは、苦手分野であっても確実に解ける学力が必要です。そのため、特定分野に弱点があると、それだけで差がつきやすくなります。
もう一つは、方針決定に時間がかかり、時間内にすべての問題に手を付けられないことです。
灘中の算数では、特に1日目で、問題を見た後の早い段階で考える方向が定まり、迷いすぎずに処理へ入れることが重要です。方針決定に時間がかかりすぎると、時間内にすべての問題に手を付けられず、本来取れる問題まで落としやすくなります。
さらに、灘特有の問題に慣れていないことも大きな課題になります。
最難関中の標準レベルに対応できても、それだけでは灘中合格には不十分です。灘特有の問題に弱い場合、過去問演習が不足していることが原因になっている場合も少なくありません。
そのため、灘中の算数では、
- 特定分野の弱点を残さないこと
- 方針決定の速度を上げること
- 灘特有の問題に対応すること
の三つを揃えていく必要があります。
授業で重視していること
1. 分野ごとの弱点を曖昧にしないこと
灘中志望の生徒では、算数全体としてはできているように見えても、特定分野が苦手なケースがあります。
そのため授業では、最難関中で求められる標準レベルの問題まで確実に処理できる状態を基準にして、苦手分野の足りない部分を埋めていきます。
2. 方針決定の速度を上げること
灘中の算数では、特に1日目で、方針が立つまでの速さがそのまま得点に影響します。
そのため授業では、解けたかどうかだけではなく、
- どこに注目して方針を立てたか
- 方針が固まるまでに時間をかけすぎていないか
- 別の方針の方が短時間で処理できないか
まで含めて確認します。
また、方針の引き出しが多いことも重要です。
方針の引き出しが増えると、1日目では問題を見たときに考える方向を早く決めやすくなり、処理速度の向上につながります。さらに2日目でも、見慣れた考え方や処理方針が多いほど、問題文の誘導にうまく乗りやすくなります。
そのため授業でも、一つの解法だけを覚えるのではなく、別解を考えたり、異なる角度から問題を見直したりしながら、方針の引き出しを増やすことを重視しています。
3. 灘特有の問題に対応する力をつけること
灘中では、最難関中の標準問題に対応できるだけでは足りず、その先の灘特有の問題への対応力が必要になります。
そのため授業では、過去問を使いながら、
- この形式の問題にはどのような方針で取り組むのか
- 問題文の誘導にどう乗るか
- 見慣れない形でもどこから考え始めるか
を確認していきます。
塾との併用について
灘中志望の生徒の多くは、塾に通いながら家庭教師を併用する形になります。
その場合、家庭教師で塾と別の流れを作りすぎると、かえって整理がつかなくなることがあります。
そのため、基本的には塾の進度や扱っている教材を踏まえて授業を組み立てます。
そのうえで、
- 塾の授業で曖昧だったところの補強
- テストや過去問で見えた弱点の克服
- 灘中で要求される視点や処理手順の追加
を行います。
塾に合わせて進めるといっても、ただ質問対応をするだけではありません。
塾の学習を軸にしながら、灘中で合格ラインに届くために不足している部分を埋めることを重視しています。
こういう生徒に向いています
- 灘中志望で、算数の進め方に悩んでいる
- 塾では上位クラスにいるが、得点が安定しない
- 特定分野に不安が残っている
- 1日目の問題を時間内に解き切れない
- 解説を聞くと分かるが、自分では再現しにくい
- 過去問やテストで、何が足りないのかを具体的に整理したい
- 塾の進路相談で灘を諦めて志望校を変えるように勧められた
浜学園では甲陽を勧められたものの、学力の中身を見極めると灘に合格できると判断し、実際に合格した事例は、こちら に書いています。
灘中志望で、家庭教師をお探しの方へ
灘志望の受験生のレベルは、日本で最も高い水準にあります。
その中で、灘志望者向けの塾の上位クラスを維持し続けることは、簡単なことではありません。
特に小6になると、授業のレベルがさらに上がるだけでなく、授業時間や宿題の量も増えます。小5までであれば、ある程度は勉強時間を増やすことで対応できる場面もありますが、小6になると、それだけでは追いつきにくくなります。理解があいまいなまま次の分野へ進んでしまったり、復習が不十分なまま授業だけが先に進んでしまったりすると、少しずつ差が広がりやすくなります。
灘中志望で家庭教師をつける意味は、まず、そうした理解が不十分な分野を一つずつ整理し、最難関中で標準レベルといえる問題まで確実に処理できる状態に引き上げることにあります。
そのうえで、問題を見たときに考える方向を早く決める力をつけ、時間内に取るべき問題を確実に取れるようにしていきます。さらに、灘の過去問演習を通して、問題文の誘導にどう乗るか、見慣れない形でもどこから考え始めるかを整理しながら、灘特有の問題への対応力を高めていきます。
灘中志望で家庭教師を検討している方は、お問い合わせフォームからご相談ください。現在の成績や塾での状況、時期に応じて、算数の進め方をご提案します。
灘中の算数の分野別対策や学習の進め方については、灘中の算数対策もご覧ください。