日能研で育成テストの基礎問題は解けるのに、公開模試の算数で点が取れないとき
日能研で、育成テスト(旧カリキュラムテスト・カリテ)の基礎問題は解けているのに、全国公開模試になると算数で点が取れないことがあります。
必要な学習は、単元ごとに大きく二つに分かれます。
一つは、基礎の理解にずれがあり、必要なところまで戻る必要がある場合です。
もう一つは、基礎は理解できていて、標準問題を使って、学んだ知識や考え方の使い方を身につける必要がある場合です。
前者では、理解できていないところまで戻って、基礎となる内容を確認する必要があります。
後者では、同じ基本問題を繰り返すのではなく、標準問題に取り組み、条件や聞かれ方が変わっても、学んだ知識や考え方を使えるようにする必要があります。
そのため、育成テストや公開模試の点数だけでは、どの単元で基礎に戻る必要があり、どの単元で標準問題に取り組む必要があるのかを判断できません。
答案や実際に問題を解く過程を確認し、単元ごとに必要な学習内容を判断することが重要です。
「栄冠への道」の標準問題も扱い、公開模試の算数が伸びた例
以前、日能研の本科クラスに在籍していた生徒を指導したことがあります。
その生徒が宿題として取り組んでいた算数の問題は、「栄冠への道」の基本的な問題が中心でした。
私がこれまで指導した浜学園や希学園の生徒と比べると、その生徒に宿題として指定されていた問題数は少なめでした。
指定された基本的な問題は解けていました。
さらに、宿題として指定されていない問題にも自分から取り組んでいました。
それでも、公開模試では算数の点数が伸びていませんでした。
「栄冠への道」は解説が詳しい一方で文章による説明が多く、その生徒には、解説を読んでも理解できない問題がありました。
その生徒の場合、塾の授業で扱われていない問題については先生の解説を受ける機会がなかったため、自分から指定されていない問題まで解いても、分からないところで止まってしまいました。
本人も自分から先の問題まで解こうとしていましたが、解説を読んでも分からない問題を一人で理解することが難しい状態でした。
これが、家庭教師を依頼された理由の一つでした。
指導では、「栄冠への道」の中から、宿題として指定されていない標準問題も扱いました。
その際には、
- まず問題のどこを見るのか
- その条件から何が分かるのか
- どの知識や考え方を使うのか
- なぜその解き方になるのか
を説明しました。
解説を読んでも分からなかった問題も、こうした点を説明すると理解できました。
基本問題で学んだ知識や考え方を、条件や聞かれ方が変わった問題でも使えるようにすることを重視して指導しました。
その後、公開模試の算数の点数が伸びました。
この生徒に必要だったのは、基礎を最初からやり直すことではなく、標準問題を使って、基本問題で学んだ知識や考え方を使えるようにすることでした。
基礎に戻る必要がある場合
育成テストの基礎問題は解けているのに公開模試で点が取れないと、
「まだ基礎が足りないのではないか」
と考えて、同じレベルの問題を繰り返すことがあります。
基礎に戻る必要があるのは、たとえば、
- 基本問題と同じ形なら解けるが、条件が変わると基本的な考え方から分からなくなる
- 公式や基本的な知識を誤って覚えている
- なぜその式や解き方になるのかを十分に理解できていない
- 基本問題には正解できるが、その前提となる内容に理解のずれがある
という場合です。
このような場合には、すべてを最初からやり直すのではなく、その問題が解けない原因になっているところまで戻る必要があります。
標準問題を使って、知識や考え方の使い方を身につける必要がある場合
一方、基本問題を安定して解け、基本的な内容も理解できているのに、公開模試や標準問題では何を使えばよいのか分からなくなる場合もあります。
この場合には、同じ基本問題を繰り返すのではなく、標準問題に取り組み、基本問題で学んだ知識や考え方の使い方を身につける必要があります。
標準問題では、
- どの条件に注目するのか
- その条件から何が分かるのか
- 学んだどの知識や考え方を使うのか
を考えながら取り組む必要があります。
基礎に戻る必要があるのか、標準問題にも取り組んだ方がよいのかは、育成テストや公開模試の点数だけでは判断できません。
→ 中学受験算数で基本問題は解けるのに、応用問題やテストで点が取れないとき
指導では、「栄冠への道」「強化ツール」などから必要な問題を選びます
私の指導では、日能研に通っている生徒については、基本的に日能研の教材とカリキュラムに合わせて指導します。
「栄冠への道」「強化ツール」など普段使っている教材、育成テスト、公開模試の答案などを確認し、現在どこまで理解できているのかを判断します。
基礎の理解にずれがあれば、必要なところまで戻って説明します。
基礎を理解できていれば、「栄冠への道」「強化ツール」などの中から、宿題として指定されていない問題も含めて、その生徒が取り組んだ方がよい標準問題を選んで扱います。
同じ教材でも、
- 必ず復習した方がよい問題
- 現在は後回しにしてよい問題
- 宿題として指定されていなくても取り組んだ方がよい問題
は、生徒の理解度や志望校によって異なります。
実際の解き方を確認したうえで、単元ごとに、基礎まで戻って説明する必要があるのか、標準問題を扱う必要があるのかを判断し、次に取り組む問題を選びます。
基礎に戻るか、標準問題にも取り組むかを判断する
特に、
- 育成テストの基礎問題は解けるのに、公開模試の算数で点が取れない
- 「栄冠への道」の基本的な問題は解けるのに、算数の成績が伸びない
- 標準問題になると、どの知識や考え方を使えばよいのか分からない
- 基礎を繰り返すべきか、標準問題にも取り組むべきか判断できない
という場合には、現在の理解度を確認し、単元ごとに、基礎に戻る必要があるのか、標準問題にも取り組んだ方がよいのかを判断する必要があります。
日能研に通うお子さんの家庭教師をお探しの方へ
私は、灘高等学校・東京大学を卒業し、プロ家庭教師として指導してきました。
中学受験では算数を中心に、理科・国語にも対応しています。
日能研に通う生徒については、「栄冠への道」「強化ツール」など普段使っている教材を使用し、日能研のカリキュラムに合わせて指導できます。
育成テストや公開模試の答案も確認し、現在の理解度、クラス、志望校などを踏まえて指導内容を決めます。
実際に日能研本科クラスの生徒を指導し、「栄冠への道」の宿題として指定されていない標準問題も扱いました。その後、公開模試の算数の点数が伸びた例があります。
対面指導は大阪府・兵庫県を中心に、京都府・奈良県の一部地域で行っています。オンライン指導にも対応しています。
授業料は1時間9,000円(税込)です。入会金・教材費はありません。対面指導では交通費の実費のみご負担いただいています。初回の体験授業は無料です。
育成テストの基礎問題は解けているのに公開模試の算数で点が取れず、基礎を繰り返すべきか、標準問題にも取り組むべきか分からない場合もご相談ください。
相談だけでも構いません。無料体験授業の後、その場で継続を決める必要もありません。