四天王寺中の算数対策|目標点・正答率・頻出分野

私は、灘・東大卒のプロ家庭教師として中学受験の算数を指導してきました。

四天王寺中の合格例もあります。

詳しい経歴は、プロフィールをご覧ください。

このページでは、四天王寺中学校が公表している入試データや小問別正答率をもとに、志望コース別の目標点、取り組む問題の難度、頻出分野、過去問の使い方について説明します。

最終更新:2026年9月
2026年度入試までの学校公表資料を用いています。

四天王寺中の算数対策のポイント

四天王寺中の算数では、志望コースによって過去問演習の目標を変える必要があります。

  • 医志・英数S:その年度の算数合格者平均を一つの目標にする。正答率50%以上の問題を得点の軸にし、必要に応じて40%台の問題から上積みする。
  • 英数専願:その年度の算数受験者平均-5点程度を一つの目標にする。正答率60%以上の問題を得点の軸にし、必要に応じて50%台の問題から上積みする

9月・10月ごろに過去問対策を始めた段階では、私自身の指導経験では、この目標点を20点以上下回ることも珍しくありません。

秋の過去問で目標点に届いていなくても、その点数だけを理由に志望校を変える必要はありません。

どの問題で失点しているのかを確認し、入試までにあと何点を、どの問題から上積みするかを考えて対策すべきです。

志望コース別の算数の目標点

四天王寺中では、医志・英数S・英数それぞれの合格最低点は公表されていますが、コース別の算数合格最低点は公表されていません。

そのため、「医志なら算数○点」「英数Sなら○点」といった正確な合格ラインを示すことはできません。

ただし、学校が公表している4科の合格最低点と受験者平均・合格者平均を比較することで、過去問の算数でどの程度を目指すか、一つの目安を示します。

志望コース6年間の平均との差算数120点に単純換算算数の過去問演習の目標
英数S合格者平均より+2.5点約+0.8点その年度の算数合格者平均
英数専願受験者平均より-18.3点約-5.5点その年度の算数受験者平均-5点程度

※4科400点満点です。
※「6年間の平均との差」は、2021~2026年度の各年度について、英数Sは合格最低点と合格者平均点との差、英数専願は合格最低点と受験者平均点との差を求め、その6年間の平均を出したものです。
※「算数120点に単純換算」は、4科400点に占める算数120点の割合30%を、平均との差に単純に当てはめたものです。
※英数コースの併願は受験者数が少ないため、ここでは目標点の目安から除いています。
※年度別の詳細データと算出方法は、ページ末尾の「参考データ・算出方法」に掲載しています。

英数Sは、算数の合格者平均を一つの目標にする

英数Sの合格最低点は、2021~2026年度の6年間では、その年度の合格者平均点(4科合計)とほぼ同じ水準です。

そのため、英数Sを目指す場合は、四天王寺中の過去問の算数でその年度の合格者平均を一つの目標にします。

なお、医志については、2023~2026年度の合格最低点が英数Sより3~4点高い程度です。

この差を踏まえ、私は算数については医志と英数Sで目標点を分けず、どちらもその年度の合格者平均を一つの目標としています。

英数専願は、受験者平均-5点程度を一つの目標にする

英数専願の合格最低点は、2021~2026年度の6年間の平均では、受験者平均より18.3点低くなっています。

4科400点に占める算数120点の割合(30%)を単純に当てはめると約5.5点に相当するため、英数専願では、四天王寺中の過去問の算数でその年度の受験者平均-5点程度を一つの目標にします。

正答率から「取るべき問題」を考える

四天王寺中では、算数の小問ごとの正答率が公表されている年度があります。

小問ごとの正答率を見ることで、目標点を取るために、どの問題を優先すればよいかを判断することができます。

正答率別にすべて得点した場合の5年平均

2021~2025年度平均英数専願の目標点医志・英数Sの目標点60%以上50%以上40%以上
得点66.6点82.0点69.4点84.4点95.6点

※英数専願の目標点は、その年度の算数受験者平均-5点として試算しています。
※医志・英数Sの目標点は、その年度の算数合格者平均としています。
※「60%以上」「50%以上」「40%以上」は、その正答率以上の小問をすべて正解し、それ未満の問題をすべて不正解とした場合の試算です。
※年度別の詳細データ、正答率、小問ごとの配点、算出方法は、ページ末尾の「参考データ・算出方法」に掲載しています。

英数専願は、正答率60%以上の問題を得点の軸にする

2021~2025年度の5年間では、英数専願の目標点は平均66.6点です。

これに対して、正答率60%以上の問題をすべて得点した場合は平均69.4点となります。

そのため、英数専願では、まず正答率60%以上の問題で取りこぼしを減らすことを目標にします。

ただし、2021年度・2023年度のように、60%以上の問題をすべて取っても目標点に届かない年度があります。

その場合には、正答率50%台の問題から必要な点数を上積みします。

ただし、実際の対策では、正答率だけでなく、問題の内容や得意・苦手分野も確認して、取り組む問題を決めます。

医志・英数Sは、正答率50%以上の問題を得点の軸にする

2021~2025年度の5年間では、医志・英数Sの目標点は平均82.0点です。

これに対して、正答率50%以上の問題をすべて得点した場合は平均84.4点となります。

そのため、医志・英数Sでは、まず正答率50%以上の問題で取りこぼしを減らすことを目標にします。

ただし、2021年度・2022年度のように、50%以上の問題をすべて取っても目標点に届かない年度があります。

その場合には、正答率40%台の問題から必要な点数を上積みします。

こちらも正答率だけで優先順位を決めるのではなく、問題の内容、得意・苦手分野、西大和学園中・洛南高等学校附属中などの併願校も踏まえて判断します。

四天王寺中の算数で重点的に対策したい3分野

1.速さ|複数の人や列車の動きをダイヤグラムで整理する問題

四天王寺中では、速さに関する問題が繰り返し出題されています。

2026年度・2024年度・2021年度などで出題されています。

特に2026年度では2人の動きをダイヤグラムで整理する問題、2021年度では急行列車と普通列車の追い越し・すれ違いを扱う問題が出題されています。

2021年度大問5の正答率は、①75%・②40%・③15%でした。

①は英数専願でも得点したい問題です。②のような正答率40%程度の問題は、医志・英数Sで得点を上積みする問題として考えます。

③のような正答率15%程度の問題は、四天王寺中対策としては基本的に取り組みません。ただし、西大和学園中・洛南高等学校附属中を志望し、速さを得意としている場合には、併願校対策も兼ねて指導することがあります。

四天王寺中の速さでは、速さ・時間・距離を求めるだけでなく、複数の人や列車がいつ、どこにいるのかを整理し、必要に応じてダイヤグラムに表せることが重要です。

2.場合の数|条件を分けて整理する問題

四天王寺中では、場合の数も繰り返し出題されています。

2026年度・2024年度・2022年度などで出題されています。

2026年度では、カードの色や数字など複数の条件を場合分けして数える問題が出題されています。

また、2024年度大問3では、新記号と場合の数を組み合わせた問題が出題され、正答率は①95%・②80%・③45%でした。

①②は、英数専願・医志・英数Sのいずれでも得点したい問題です。③のような正答率40%台の問題は、医志・英数Sで得点を上積みする問題として考えます。

四天王寺中の場合の数では、頭の中だけで数えるのではなく、条件ごとに場合を分け、書き出しや表を使って漏れや重複なく整理できることが重要です。

3.平面図形|相似・線分比・面積を利用する問題

四天王寺中では、平面図形も継続して出題されています。

2026年度・2024年度などでは、線分比や面積の関係を利用する問題が出題されています。

2026年度には、面積が等しい三角形を見つけて利用する問題も出題されています。

また、2024年度大問4では、相似な図形の線分比と面積を利用する問題が出題され、正答率は①90%・②75%・③55%でした。

2024年度大問4は③でも正答率55%です。そのため、大問の最後であっても、英数専願を含めて得点したい問題です。

四天王寺中の平面図形では、単に相似を見つけるだけでなく、線分比・面積比・面積が等しい三角形など、図の中にある関係を見つけ、必要に応じて補助線を加えて考えられることが重要です。

四天王寺中の過去問は年度別だけでなく、分野別にも使う

四天王寺中の過去問は、入試直前に年度ごとに解くだけではありません。

例えば速さが弱い場合には、複数年度の速さの問題をまとめて取り組みます。

場合の数や平面図形についても同様です。

同じ分野の問題を複数年度まとめて解くことで、条件が変わったときにも同じ考え方を使えるかを確認できます。

一度解いた問題について、答えや解法をそのまま覚えることを目的にはしません。

そこで使った考え方を、条件の異なる別の問題でも使えるようにしたうえで、年度別の過去問に戻ります。

塾教材を使った四天王寺中の算数対策

浜学園・希学園・馬渕教室・日能研など、現在通っている塾の教材を活用します。

過去問で見つかった課題に応じて、現在使っている教材から必要な問題を選びます。

例えば、速さで複数の人が動くと状況を整理できない場合には、ダイヤグラムを使う問題に取り組みます。

場合の数で条件が増えると混乱する場合には、場合分けや表の作り方を確認します。

平面図形で標準的な問題を落としている場合には、難問に進む前に、相似・線分比・面積比などの考え方を確認します。

塾で扱っている問題をすべて同じように繰り返すのではなく、現在の答案から必要な問題を選び、取り組む量を調整します。

算数全体の指導方針については、中学受験算数の指導方針で詳しく説明しています。

西大和・洛南を併願する場合の算数対策

西大和学園中・洛南高等学校附属中を併願する場合は、四天王寺中対策だけで考える場合とは、取り組む問題の優先順位を変えます。

四天王寺中では正答率が低く、通常は優先度を下げる問題でも、西大和・洛南対策として重要度が高い問題であれば取り組みます。

算数で取るべき問題を見極め、必要な得点を積み上げて四天王寺中合格へ

まず、現在の過去問の点数と答案を確認し、志望コースの目標点まであと何点必要なのかを確認します。

そのうえで、小問別正答率、得意・苦手分野、併願校を踏まえて、どの問題を確実に取れるようにするのか、次にどの問題から得点を上積みするのかを整理します。

過去問で見つかった弱点については、浜学園・希学園・馬渕教室・日能研など、現在使用している塾教材から対応する問題を選び、解ける問題を増やしていきます。

合格に向けて、今のお子さんがあと何点をどこから取るかを明確にし、その得点を一つずつ積み上げていけるようにします。

指導形式・料金

四天王寺中対策の指導は、すべて私が担当します。

  • 学歴:灘高校・東京大学法学部卒業
  • 中学受験の新規指導科目:算数・理科
  • 指導形式:対面・オンライン指導
  • 対面指導:大阪・兵庫を中心に、京都・奈良の一部
  • 授業料:1時間9,000円(税込)
  • 交通費:対面指導の場合は、天満橋駅または大阪天満宮駅からの実費
  • 入会金・教材販売:なし
  • 初回体験授業:無料
  • 四天王寺中:合格例あり

授業料や体験授業の詳細は、無料体験授業・授業料についてをご確認ください。

四天王寺中の算数対策についてよくある質問

Q.四天王寺中の算数では、何点を目標にすればよいですか?

医志・英数Sではその年度の算数合格者平均、英数専願では受験者平均-5点程度を、過去問演習の一つの目標としています。

ただし、コース別の算数合格最低点が公表されているわけではありません。過去問の答案や現在の学習状況も確認しながら判断します。

Q.9月・10月の過去問で目標点に届いていなくても大丈夫ですか?

私自身の指導経験では、過去問対策を始めた段階で、目標点を20点以上下回ることも珍しくありません。

秋の過去問で目標点に届いていないという理由だけで、志望校を下げる必要はありません。

どの問題で失点しているのかを確認し、入試までにどこから点数を上積みできるかを提案します。

Q.医志・英数Sでは、どの程度の問題まで解けるようにすればよいですか?

まず正答率50%以上の問題を得点の軸にします。

それだけでは目標点に届かない年度もあるため、必要に応じて正答率40%台の問題から得点を上積みします。

Q.正答率が低い問題も勉強する必要がありますか?

正答率が低い問題(英数専願50%未満、医志・英数S40%未満)は、いったん後回しにして構いません。

ただし、得意分野の問題や、一度解き方を身につければ得点しやすい問題、西大和学園中・洛南高等学校附属中などの併願校対策にもなる問題は、正答率が低くても取り組む価値があります。

そのため、「正答率が低いから不要」と決めるのではなく、優先順位を下げるための目安として使うのがおすすめです。

Q.四天王寺中の過去問対策だけを家庭教師にお願いできますか?

はい。浜学園・希学園・馬渕教室・日能研などの塾に通っていることを前提に、塾の学習と並行して四天王寺中の算数・理科の過去問対策を行います。

算数では、過去問の点数、小問別正答率、答案を確認し、どの問題の取りこぼしを減らし、どの問題から得点を上積みするかを考えます。

過去問で見つかった課題については、現在使用している塾教材から対応する問題を選んで指導します。

Q.オンラインでも四天王寺中の過去問対策はできますか?

はい。オンラインでも算数・理科の指導に対応しています。

過去問の問題・答案を確認しながら、必要な問題を選んで指導します。

四天王寺中の算数対策について相談できます

四天王寺中を志望していて、

  • 医志・英数S・英数専願で、算数の目標点が分からない
  • 秋になっても過去問の点数が目標に届かず不安
  • 過去問で、どの問題まで解けるようにすればよいか分からない
  • 速さ・場合の数・平面図形など、苦手分野がある
  • 西大和学園中・洛南高等学校附属中との併願を考えている
  • 浜学園など現在の塾を続けながら、四天王寺中対策で何を優先すればよいか分からない

といった場合には、現在の成績、塾教材、過去問の答案、併願校などを確認し、必要な内容から指導します。

過去問の点数がまだ目標に届いていない段階でも問題ありません。

現在の答案を確認し、まずどの問題の取りこぼしを減らすのか、その次にどこから点数を上積みするのかを整理します。

そのうえで、志望コースと併願校に応じて、入試までにあと何点を、どの問題で取るのかを考えて対策します。

四天王寺中の算数対策について家庭教師を検討している方や、現在の勉強の進め方について相談したい方は、ご相談・無料体験授業のお申し込みからご連絡ください。

参考データ・算出方法

コース別合格最低点と平均点との差

年度英数S最低点合格者平均との差英数専願最低点受験者平均との差
2026263点+5点223点-13点
2025271点+5点227点-16点
2024298点+5点249点-20点
2023289点+3点239点-22点
2022265点-1点221点-19点
2021264点-2点220点-20点
6年平均275.0点+2.5点229.8点-18.3点

※400点満点です。
※「合格者平均との差」は、英数Sの合格最低点から、その年度の合格者平均点(4科合計)を引いた値です。
※「受験者平均との差」は、英数専願の合格最低点から、その年度の受験者平均点(4科合計)を引いた値です。
※算数120点への単純換算は、4科400点に占める算数120点の割合30%を、平均との差に当てはめて算出しています。
※英数コースの併願は受験者数が少ないため、目標点の算出から除いています。
※医志は、2023~2026年度の合格最低点が英数Sより3~4点高い程度のため、算数では英数Sと同じく、その年度の算数合格者平均を一つの目標としています。

正答率別にすべて得点した場合の点数

年度英数専願の目標点医志・英数Sの目標点60%以上50%以上40%以上
202565点80点76点88点95点
202475点91点81点93点105点
202372点87点62点101点107点
202260点75点71点71点85点
202161点77点57点69点86点
5年平均66.6点82.0点69.4点84.4点95.6点

※小問ごとの正答率(概算)は、四天王寺中学校の公表資料によります。
※小問ごとの配点は学校から公表されていないため、英俊社掲載の配点を使用しています。
※実際の配点によって、数点程度の誤差が生じる可能性があります。
※「60%以上」「50%以上」「40%以上」は、その正答率以上の小問をすべて正解し、それ未満の問題をすべて不正解とした場合の試算です。
※英数専願の目標点は、その年度の算数受験者平均-5点として試算しています。
※医志・英数Sの目標点は、その年度の算数合格者平均としています。

使用した資料

受験者平均・合格者平均、コース別合格最低点、大問ごとの配点、小問ごとの正答率(概算)は、四天王寺中学校の入試データ・過去問題・講評と対策をもとにしています。

小問ごとの配点は、学校から公表されていないため、英俊社掲載の配点を使用しています。

上記の平均との差、算数120点への単純換算、正答率60%以上・50%以上・40%以上の得点は、これらの資料をもとに私が集計・試算したものです。