中学受験理科の指導方針|苦手分野を見極めて立て直す

中学受験理科で「全体的に苦手…」とお悩みのご家庭はとても多いです。
しかし実際には、苦手の中身がかなり違います。

植物や昆虫などの知識問題は取れるのに、てこ・滑車・浮力になると急に失点が増えるお子さんもいます。
化学の用語は覚えているのに、計算問題になると止まるお子さんもいます。
天体では基本的な図を書けないことで問題が解けないこともあります。

そのため、理科を立て直すときに大切なのは、「理科全体が苦手」とまとめて考えないことです。
まずは、どの分野で失点しているのか、そしてその原因が知識不足なのか、処理の型が固まっていないのかを見極めることが必要です。

このページでは、家庭教師として中学受験理科をどのように見立て、どのような順序で立て直していくか、その指導方針をまとめています。


理科の指導でまず大切にしていること

理科は単元数が多く、「全体的に復習しよう」とするとどこも中途半端になりがちです。

だからこそ私は、失点の原因を分野ごとにしっかり切り分けることを最優先にしています。

力学だけ極端に苦手、化学の計算だけ止まる、電気の基本用語があいまい…など、つまずき方はお子さんによって全く違います。


どこから立て直すかの考え方

理科は「あれもこれも復習しないと」となりやすい科目ですが、手を広げすぎると効率が悪くなります。
そのため、まずは今の失点に直結している分野を1〜2つに絞ることが大切です。

どこから手をつけてよいか分からない場合は、一般的には化学から立て直すことを勧めています。
化学は比較的立て直しやすく、しかも模試や入試でもほぼ確実に毎回出題されやすいため、得点につながりやすいからです。

一方で、力学のように苦手のまま放置すると失点が続きやすい分野もあります。
その場合は、力の矢印やつり合いの考え方など、共通の土台から整理し直す必要があります。

大切なのは、理科全体を何となく復習するのではなく、どの分野を先に勉強すると得点が伸びやすいかを見極めることです。


塾教材をどう使うか

理科の指導では、基本的に塾教材を軸に進めることを大切にしています。

中学受験では、塾のカリキュラムに合わせて授業・宿題・テストが進んでいくため、そこから大きく外れて独自教材ばかりで進めるのは、現実的でないことが多いからです。
そのため、まずは塾で使っている教材の中で、

  • どの単元で崩れているのか
  • どの問題が自力で解けないのか
  • どの処理で止まっているのか

を整理し、必要なところを重点的に立て直していきます。

新しい教材を次々に増やすよりも、塾教材の中で何をどう復習するかを明確にすることの方が重要です。


分野別にみる理科の対策

ここでは、中学受験理科でつまずきやすいテーマごとに整理しています。

力学

力学は、知識を覚えるだけでは対応しにくく、図に力の矢印を書き、つり合いの関係を式で整理する処理が必要な分野です。
感覚で解こうとすると崩れやすいため、まずは共通する処理手順を固めることを重視しています。
力学全般が苦手な方の立て直し方は、【中学受験の力学分野の対策まとめ】で解説しています。
また、力学を含む理科全体の分野別の考え方は、【理科の分野別対策まとめ】で整理しています。

電気

電気では、電流・電圧・抵抗といった基本用語の理解が土台になります。
ここがあいまいなまま公式だけ覚えても安定しません。
まずは基本用語を整理し、そのうえで公式を使いこなせるようにしていきます。

化学

化学は、必要な知識と解き方が限定されているため、比較的立て直しやすい分野です。
ただし、用語を覚えるだけでは不十分で、何が起きているのかをイメージしながら理解すること、さらに計算問題では比例関係を意識して考えることが重要です。

天体

天体では、文章だけで覚えようとすると混乱しやすくなります。
月の満ち欠けや太陽・地球の位置関係など、基本的な図を自分で書けるようにすることを重視しています。


宿題の考え方

理科の宿題は、やみくもに増やせばよいとは考えていません。
すでに塾の宿題が多いご家庭も多いため、まずは今ある課題の中で、どこに力を入れるべきかを明確にすることを優先します。

必要に応じて追加の課題を出すことはありますが、基本は

  • 塾教材のどこをやり直すか
  • どの問題を自力で解けるようにするか
  • どの分野を優先するか

を整理し、負担が増えすぎない形で進めていきます。


この指導方針が合うご家庭

  • 理科全体が苦手に見えるが、何から手を付けていいか分からない
  • 力学や化学の計算問題が苦手
  • 過去問の解説を読んでも理解できない
  • 塾教材を使いながら、必要な分野だけピンポイントで立て直したい

体験授業で見ること

体験授業では、単に「できる・できない」を見るだけでなく、

  • どの分野で失点しているのか
  • 知識不足なのか、処理の型が固まっていないのか
  • 塾教材のどこで止まっているのか
  • どこから立て直すのが現実的か

を整理していきます。


理科のご相談について

理科は、分野ごとに必要な対策がかなり異なるため、どこから立て直すかの判断が重要です。

ご家庭ごとの状況に応じて、

  • どの分野を優先するべきか
  • どこまでを塾教材で進めるべきか
  • どの単元から順に整理していくべきか

を一緒に考えながら進めていきます。

理科の学習方針で迷われている場合は、お問い合わせページからご相談ください。