灘中合格エピソード

塾では甲陽を勧められた生徒が、灘に合格した事例

中学受験では、模試の成績や塾の進路相談をもとに志望校を決定するのが普通だと思います。
もちろん、それは大事な判断材料です。

ただ、模試の成績だけでは学力の中身まで分からないこともあります。
以前担当したR君も、そういう生徒でした。

塾では甲陽を勧められました

R君は浜学園に通っていました。
マスターコースは受講しておらず、最高レベル特訓と志望校別特訓のみ受講していました。

受験直前、浜学園の最後の進路相談では、灘ではなく甲陽学院を受けた方がよいと勧められました。
ただ、保護者の方はその判断に納得しきれず、私に相談されました。
私は、R君の学力なら灘に合格できると思います、とお伝えしました。

模試の数字だけでは分からない実力がありました

R君は、とても優秀な生徒でした。
算数が得意な生徒に共通する、基本的な考え方や高い処理能力が身についており、灘の過去問では合格点がとれていました。

特に、速く正確に書き出して処理する能力が非常に優れており、
場合の数や規則性の分野では、灘の難問でも解けるほどでした。
これは、少しできるというレベルではなく、灘上位合格レベルといってよい力でした。

一方で、模試の成績にはばらつきがありました。
理由は、実力が足りないからではありませんでした。

マスターコースを受講していなかったこともあり、テキストに載っている標準的な難易度の内容でも、解き方を知らないと対応しにくい問題については、演習量が不足していました。
そのため、R君の実力なら、本来は間違わないはずの問題で失点することがあったからです。

なぜ、灘に合格できると判断したのか

たしかに、R君は、解き方を知らないと対応しにくい標準的な問題で失点していました。
しかし、灘の入試問題にはそのタイプの問題はあまり出題されず、特定の分野が弱点というわけではありませんでした。

また、方針を決定するのが速く灘の過去問でも合格点がとれていました。
しかも、場合の数などの一部の分野では、灘の難問さえも解けており、灘特有の問題に十分に対応できていました。

これらのことを総合的に考えれば、進路相談前の模試の結果だけを見れば、灘は難しく見える状況でしたが、R君には灘に合格できるだけの力はある。
私はそう判断しました。

実際に、灘に合格しました

R君はそのまま灘を受験しました。
結果として、算数の点数は1日目・2日目ともに80点以上で、余裕を持って灘に合格しました。

合格直後、保護者の方から電話をいただき、
アドバイスを信じて灘を受験してよかった
と言っていただいたことを、今でも覚えています。

模試の成績だけでは分からないことがあります

模試の結果や塾の進路指導を軽く見るべきだとは思っていません。

ただ、模試の成績だけでは分からないことがあるのも事実です。

たとえば、模試の成績が良くても、解き方を覚えているだけで、志望校の過去問になると急に点数が下がる生徒がいます。
一方で、模試の成績がふるわなくても、基本的な考え方は身についていて、志望校の過去問では合格点が取れる生徒がいます。

だからこそ、点数だけではなく、その生徒にどのような考え方が身についていて、どのような問題で失点しているのかを見極めることが大切だと思っています。
私は、そうした学力の中身を見極めたうえで、どこまで目指せるのかを考えることを大切にしています。

志望校を下げるべきか迷っているとき、今の学力でどこまで目指せるのか判断に迷うときは、ご相談ください。

指導の考え方や経歴については、プロフィールをご覧ください。

灘志望の生徒をどのように指導しているかは、灘中志望の算数指導方針に書いています。

灘の算数対策については、灘中の算数対策にまとめています。