中学受験の塾の宿題が終わらないとき|小6の宿題の選び方と講座の見直し方
小6で塾の授業や講座が増えると、「宿題が終わらない」という相談が多くなります。
「毎日遅くまで勉強しているのに、塾の宿題が終わりません。」
「全部やらせた方がよいのでしょうか?」
20年以上にわたり中学受験生を指導してきた経験から、宿題が終わらないときは、まず宿題の中で取り組む問題を選び、それでも必要な勉強時間を確保できない場合は、受講する講座を見直すよう勧めています。
実際、私が指導した最難関中学の合格者でも、小6の途中で難度の高い追加講座をやめた生徒は少なくありません。
私自身も、希学園に通って高校受験で灘高校を目指していたとき、宿題を毎回すべて終えられたわけではありません。それでも、灘高校に合格しました。
もちろん、宿題をしなくてもよい、講座を減らせばよいという意味ではありません。
ただ、小6で塾の宿題が終わらないときに、さらに勉強時間を増やして、すべてを終わらせようとするのは現実的ではない場合があります。
無理に全部を終わらせようとすると、解説を書き写して提出するだけになったり、一度間違えた重要な問題を解き直す時間がなくなったりします。形の上では宿題を終えていても、自力で解ける問題が増えていなければ、合格には近づきません。
大切なのは、宿題を何問終えたかではなく、合格に必要な問題をどこまで自力で解けるようになったかです。
まずは、宿題の中で取り組む問題を選ぶ
小6で塾の宿題が終わらない場合、出された問題をすべて同じように扱うのではなく、取り組む問題を選びます。
優先したいのは、主に次のような問題です。
- 基幹講座の基本・標準問題
- 授業で扱った重要な考え方を使う問題
- 志望校でよく出される分野の問題
- 一度間違えたものの、解説後には自力で解き直せそうな問題
一方、小6の時点で難しすぎると感じ、解説を読んでも理解が進まない問題に、無理に取り組む必要はありません。
受験までに使える時間は限られているため、その一問に時間を使うより、合格に必要な問題を確実に解けるようにする方が大切です。
取り組む問題を減らすと、勉強量まで減ったように感じるかもしれません。
しかし、問題数を絞れば、一度間違えた問題をもう一度解く時間を確保できます。
その結果、宿題を広く浅く進めるよりも、次に同じような問題が出たときに自力で解ける可能性が高まります。
受講する講座を見直し、必要な勉強に時間を使う
宿題の中で取り組む問題を選んでも、基幹講座の復習や過去問演習に必要な時間を確保できない場合は、受講する講座を見直します。
特に見直したいのは、基幹講座とは別に受講している、難度の高い追加講座です。
小6では、基幹講座に加えて、志望校別対策講座や過去問にも取り組まなければなりません。
難度の高い追加講座を受講した結果、基幹講座や志望校別対策講座で学んだ重要な内容を十分に復習できず、過去問に取り組む時間も確保できないのであれば、かえって合格から遠ざかります。
私が指導した最難関中学の合格者を振り返っても、多くの受験生は、基幹講座・志望校別対策講座・過去問を中心に学習し、合格に必要な学力を身につけていました。難度の高い追加講座を最後まで受講する必要性が高いのは、灘志望の受験生や、最難関中学で算数を大きな得点源にしたい一部の受験生に限られます。
追加講座をやめて空いた時間は、まず基幹講座や志望校別対策講座の宿題のうち、優先順位の高い問題を解き直すために使います。
ただし、小6の秋以降は、過去問演習の時間を先に確保する必要があります。
過去問を「宿題が終わり、時間が余ったら取り組むもの」と考えるのではなく、過去問に取り組む時間を確保したうえで、宿題から優先する問題を選びます。
講座を減らすこと自体が目的ではありません。
追加講座に使っていた時間を、その時期に必要な復習や過去問演習へ振り替えることが大切です。
まとめ
小6で塾の宿題が終わらないときは、まず宿題の中から、優先順位の高い問題を選んで取り組みます。
それでも基幹講座の復習や過去問演習に必要な時間を確保できない場合は、難度の高い追加講座を中心に、受講する講座を見直します。
特に秋以降は、過去問演習の時間を先に確保したうえで、宿題から取り組む問題を選ぶ必要があります。
すべての宿題を終えることが目的ではありません。
限られた時間を、合格に必要な問題を自力で解けるようにするために使うことが大切です。
夏期講習中に宿題の優先順位をつける場合は、算数・理科の中でどの単元に時間を使うかも考える必要があります。夏休みに優先したい単元と具体的な時間配分については、次の記事で説明しています。
→ 中学受験の夏期講習の宿題が終わらないとき|算数・理科の優先順位
塾の宿題以外にも、子どものやる気、成績の伸び悩み、夏休みの過ごし方、過去問の進め方などで迷っている方は、悩み別に記事をまとめたページをご覧ください。
