小6の秋からでも成績は伸びる|灘・東大卒が中学受験の勉強法を解説

小6の秋になっても成績が思うように伸びないと、「入試までに合格に必要な力を身につけられるのか」「今までと同じ勉強を続けてよいのか」と悩まれる保護者の方も少なくありません。

ただ、小6の秋からでも成績が大きく伸びることはあります。

私は灘・東大卒のプロ家庭教師として、中学受験算数を中心に、理科・国語も指導しています。

秋以降は、塾の授業や宿題、志望校別講座、過去問など、お子さんが取り組むことが増えていきます。

だからこそ大切になるのが、限られた時間を何に使うかです。

塾の教材や宿題をこれまでと同じように幅広く勉強する場合と、志望校の出題傾向や現在の学力を踏まえて、入試で得点につながる分野や問題を優先する場合とでは、同じ勉強時間でも伸び方が変わります。

小6秋から成績を伸ばすために大切なのは、単純に勉強量を増やすことではありません。

志望校で合格点を取るために、お子さんが何をどこまで勉強するのかを決め、限られた時間を入試の得点につながる学習に使うことです。

小6秋からは、塾の宿題をすべて同じ優先順位で勉強する必要はない

小6秋になって志望校が具体的になれば、お子さんが塾の宿題をすべて同じ優先順位で勉強する必要はありません。

塾では、幅広い学校の入試に対応できるように、さまざまな分野や難易度の問題を扱います。

志望校がまだ定まっていない段階では、特定の学校の出題傾向だけに合わせるのではなく、各分野を広く学習する必要があります。

一方、志望校が具体的になった後は、過去問から、その学校でよく出る分野だけでなく、どの程度の問題まで取る必要があるのかを確認する必要があります。

たとえば、

「この分野は基本的な問題を落とさないことが重要」

「この分野は難しい問題まで取れるかどうかで差がつく」

「この分野はすでに必要な得点を取れている」

といった違いがあります。

合格するために必要なのに取れていない問題があれば、お子さんは普段の塾教材でも、その分野・難易度を優先して勉強します。

反対に、すでに十分に取れている問題や、志望校で優先度の低い問題に、お子さんが必要以上の時間を使う必要はありません。

そうすることで、勉強時間を増やさなくても、お子さんの学習時間の中で、入試の得点につながる学習の割合を増やすことができます。

過去問で合格最低点に届いていない場合に、どの問題から優先して対策するかについては、「中学受験の過去問で合格最低点に届かないとき」で詳しく説明しています。

志望校によって、同じ分野でも取り組む問題のレベルは変わる

志望校対策では、頻出分野を選ぶだけでなく、その分野でどのレベルの問題まで取る必要があるのかを考えることが重要です。

同じ分野でも、志望校によって合格に必要な問題のレベルは異なります。

たとえば、速さが頻出する学校で、旅人算は比較的解きやすい問題が中心で、合格するために落とせない一方、流水算では応用問題まで出題され、そこで差がつくとします。

この場合、お子さんは旅人算について、基礎から標準問題までを確実に解けるようにします。

時間に余裕がなければ、旅人算の応用問題まで無理に取り組む必要はありません。

その分、流水算では応用問題まで取り組み、入試で差がつく問題を取れるようにします。

同じ「速さ」の分野でも、

旅人算は標準問題まで。

流水算は応用問題まで。

というように、お子さんがどのレベルの問題まで取り組むかを変えます。

小6秋からの志望校対策では、「どの分野を勉強するか」だけではなく、「その分野でどのレベルの問題まで取り組むか」まで考えることが重要です。

理科は、志望校に合わせて覚える知識の範囲を変える

理科では、志望校の出題傾向に合わせて、お子さんがどの分野の知識をどこまで細かく覚えるかを変える必要があります。

塾教材には多くの知識が載っていますが、お子さんがすべての分野について細かい知識まで同じように覚える必要があるとは限りません。

たとえば、ある志望校では植物について細かい知識まで問われる一方、天体では基礎的な知識を中心に出題されるとします。

この場合、お子さんは植物については細かい知識まで覚えます。

一方、天体については基礎的な知識を確実に覚えることを優先し、時間に余裕がなければ細かい知識までは広げません。

その分、天体の細かい知識を覚えるために使う時間を、植物の細かい知識を覚える時間に充てることができます。

算数でも同じです。たとえば、旅人算の応用問題より流水算の応用問題の方が志望校対策として重要であれば、お子さんが旅人算の応用問題に使っていた時間を、流水算の応用問題に充てます。

このように、何かを単に減らすのではなく、お子さんの限られた学習時間を、志望校でより得点につながる学習に使うことが大切です。

小6秋からは、短期間で得点に変えやすい失点を優先する

小6秋以降でも、お子さんが短期間で改善しやすい失点はあります。

たとえば、理科の知識問題や国語の漢字・語句などは、理解に長い時間が必要な難問と比べると、短期間でも得点につながりやすい部分です。

私自身、灘高校を受験したとき、入試まで3か月を切った最後の全国模試では合格可能性15%でした。

その後、私は苦手なところをすべて克服しようとするのではなく、英語の発音・アクセント・英作文や、理科の知識分野など、短期間で得点につながりやすいところを優先して対策しました。

小6秋以降のお子さんも、現在失点しているところをすべて同じように勉強する必要はありません。

その中から、入試までに改善しやすく、実際の得点につながりやすいところを見つけて優先することが重要です。

秋以降に成績を伸ばすためには、お子さんが難しい問題をたくさん解くことだけが対策ではありません。

限られた時間の中で、どこを改善すれば入試の得点を伸ばしやすいのかを考え、そこに学習時間を使うことが重要です。

志望校に必要な学習を優先し、同じ勉強時間で入試の得点につなげる

指導では、私が志望校の過去問、現在の学力、塾で使っている教材や宿題を確認し、入試までにお子さんが何を優先し、どこまで取り組むのがよいかを提案します。

たとえば、

「この分野は基礎・標準問題まで確実に取る」

「この分野は応用問題まで取り組む」

「この知識分野は細かいところまで覚える」

「ここは基礎的な内容まででよい」

というように、志望校で必要なレベルと現在の学力を踏まえて、お子さんが普段の塾の勉強で何を優先するかまで決めます。

塾から指定された宿題だからという理由だけで、お子さんがすべての問題を同じように優先して取り組む必要はありません。

特に、

  • 塾の宿題に取り組んでいるのに成績が伸びない
  • 小6秋になり、宿題・志望校別講座・過去問のどれを優先すればよいか分からない
  • 志望校に対して、どの分野をどのレベルまで勉強すればよいか分からない
  • 講座や宿題に追われ、復習や過去問に十分な時間を使えていない

という場合には、私が現在の学習状況を確認したうえで、志望校合格に向けて何を優先するのがよいかを提案します。

実際に、希学園で講座や宿題を十分に消化できず、小6秋には模試でも東大寺学園中の合格が厳しい状態まで成績が下がった生徒を指導したことがあります。

私が実際に問題を解く様子を見ると、東大寺学園中に合格できるだけの学力はある一方で、最高レベル演習を含む講座や宿題を十分に消化できず、時間的にも気持ちにも余裕がなくなっていました。

そこで私は、最高レベル演習を続けるよりも実戦レベル演習へ変更した方がよいと判断し、講座の変更を提案しました。

講座を変更したことで、その生徒は理解・復習・過去問に時間を使えるようになり、気持ちにも余裕が出て、成績は持ち直しました。最終的に、第一志望の東大寺学園中に合格し、大阪星光学院中・西大和学園中にも合格しています。

詳しくは、「希学園で成績が下がった小6生|最高レベル演習を見直して東大寺学園中に合格した例」で紹介しています。

小6秋から成績を伸ばすために大切なのは、お子さんが残された時間にできるだけ多くのことを詰め込むことではありません。

志望校で合格点を取るために、お子さんが何をどこまで勉強するのかを決め、同じ勉強時間をより入試の得点につながる学習に使うことです。

算数の指導については、中学受験算数の指導方針をご覧ください。

小6秋以降の学習について、塾の宿題のどこを優先し、どこまで取り組めばよいか分からない場合は、ご相談・無料体験授業からご相談ください。相談のみでも構いません。体験授業の後に継続を決める必要もありません。