中学受験の塾の宿題が終わらない|原因別の対処法と小6の優先順位

私は、灘・東大卒のプロ家庭教師として、中学受験では、塾の学習を軸に、宿題や講座、過去問の優先順位を考えながら指導しています。

小6になると、塾の授業や講座が増え、宿題の量も多くなります。

「毎日勉強しているのに、宿題が終わらない」
「宿題は全部やらせた方がよいのか」
「宿題に時間がかかり、復習や過去問をする時間がない」

と、このままで大丈夫なのか不安になるご家庭もあると思います。

小6になると、基幹講座に加えて志望校別対策なども始まるため、塾から出された宿題をすべて終えることが難しくなること自体は珍しくありません。

塾の宿題が多くて終わらないからといって、勉強時間をさらに増やし、すべての宿題をこなそうとすればよいとは限りません。

まず確認したいのは、なぜ宿題が終わらないのかです。

塾の授業や問題の解き方を十分に理解できていないため、一問ずつに時間がかかっている場合もあれば、現在の学力に対して難しすぎる問題まで取り組んでいる場合、受講している講座が多すぎる場合もあります。

原因によって、必要な対応は異なります。

私は、まず宿題の中で優先して取り組む問題を決め、それでも基幹講座の復習や過去問などに必要な時間を確保できない場合には、受講する講座を見直すよう勧めています。

実際、私が指導した最難関中学の合格者でも、小6の途中で難度の高い追加講座をやめた生徒は少なくありません。

私自身も、希学園に通って高校受験で灘高校を目指していたとき、宿題を毎回すべて終えられたわけではありません。それでも、灘高校に合格しました。

もちろん、宿題をしなくてもよい、講座を減らせばよいという意味ではありません。

大切なのは、宿題を全部終わらせることではなく、現在の学力と志望校を踏まえて、合格するために必要な勉強へ時間を使うことです。

宿題が終わらない原因を、まず確認する

塾の宿題が終わらない場合には、最初から「宿題が多すぎる」と決めつけず、何に時間がかかっているのかを確認する必要があります。

主な原因は、

  • 塾の授業や問題の解き方を十分に理解できていない
  • 現在の学力に対して難しすぎる問題まで取り組んでいる
  • 基幹講座以外の追加講座が多い

といったものです。

塾の授業を十分に理解できていないのであれば、宿題を減らすだけでは課題を解決できません。分からなくなったところまで戻って学び直し、理解不足を解消する必要があります。

一方、授業内容は理解できているものの、現在の学力に対して難しすぎる問題まで解こうとして時間が足りないのであれば、優先して取り組む問題を決める必要があります。

それでも基幹講座の復習や志望校別対策、過去問に必要な時間を確保できないのであれば、受講する講座そのものを見直す必要があります。

「宿題が終わらない」という同じ状態でも、原因によって必要な対応は異なります。

宿題を全部やる必要はありません|優先して取り組む問題を決める

小6で塾の宿題が終わらない場合、出された問題をすべて同じように扱う必要はありません。

もちろん、宿題をすべてこなせるのであれば、それに越したことはありません。

ただ、時間が足りない場合には、すべての問題に同じように時間を使うのではなく、現在の学力と志望校を踏まえて、優先して取り組む問題を決める必要があります。

基幹講座の基本・標準問題、授業で扱った重要な考え方を使う問題、志望校でよく出題される分野の問題、一度間違えたものの解説を理解すれば次は解けそうな問題などは、優先して取り組みたい問題です。

一方、小6の時点で難しすぎて、解説を読んでも十分に理解できない問題に長い時間を使う必要性は高くありません。

受験までの時間は限られているため、一問の難問に時間をかけるより、入試で得点するために必要な問題を優先し、間違えた重要な問題を復習する時間を確保する方が重要です。

優先度の低い問題に使っていた時間を、重要な問題の復習や過去問など、合格するためにより必要な勉強へ振り替えます。

宿題を減らしても時間が足りなければ、受講する講座を見直す

宿題の中で優先して取り組む問題を決めても、基幹講座の復習や過去問に必要な時間を確保できない場合には、受講している講座を見直す必要があります。

特に見直したいのは、基幹講座とは別に受講している難度の高い追加講座です。

小6になると、基幹講座に加えて、志望校別対策講座や過去問にも取り組む必要があります。

難度の高い追加講座を受講した結果、基幹講座で間違えた重要な問題を復習できない、志望校別対策講座の復習ができない、過去問をする時間がない、という状態になっているのであれば、追加講座の優先度を見直した方がよいでしょう。

私が指導した最難関中学の合格者を振り返っても、多くの受験生は、基幹講座・志望校別対策講座・過去問を中心に学習し、合格に必要な学力を身につけていました。

難度の高い追加講座を最後まで受講する必要性が高いのは、灘中志望の受験生や、最難関中学で算数を大きな得点源にしたい一部の受験生に限られます。

すでに受講している講座を減らすことに、不安を感じるご家庭もあると思います。

ただ、受講している講座をすべて続けることよりも、志望校に合格するために必要な勉強を優先することが大切です。

追加講座のために基幹講座の復習や過去問が十分にできないのであれば、そちらに時間を振り替える必要があります。

小6の秋以降は、宿題と過去問の優先順位を考える

小6の秋以降は、宿題だけでなく、志望校の過去問に取り組む時間も確保する必要があります。

過去問を「塾の宿題が全部終わって、時間が余ったら取り組むもの」にしてしまうと、十分な時間を確保できないことがあります。

秋以降は、まず過去問に取り組む時間を確保し、そのうえで塾の宿題の中から優先して取り組む問題を決める必要があります。

もちろん、過去問だけを解いて、塾の復習をしなくてもよいわけではありません。

過去問を解いて不足していることが分かれば、塾の教材やこれまでに解いた問題に戻って補う必要があります。

「宿題か過去問か」の二者択一ではなく、志望校の入試で合格点を取るために、その時期に何へ時間を使うべきかを考えることが重要です。

過去問を年度順に解くだけではない、志望校対策の進め方

宿題が終わらないからといって、家庭教師が必要とは限りません

塾の宿題が終わらないというだけで、家庭教師をつける必要はありません。

宿題の中で優先して取り組む問題を決めたり、受講する講座を見直したりすることで、必要な復習や過去問の時間を確保できるのであれば、本人やご家庭で課題を解決できる可能性があります。

この場合、家庭教師をつける必要性は高くありません。

一方、塾の授業を十分に理解できておらず、本人やご家庭だけでは理解不足を解消できない場合や、現在の学力と志望校を踏まえて、どの問題や講座を優先すべきか判断しにくい場合には、家庭教師をつけた方がよいことがあります。

家庭教師が必要かどうかを判断する基準は、「宿題が終わるかどうか」ではなく、宿題が終わらない原因となっている課題を本人やご家庭で解決できるかどうかです。

中学受験で家庭教師が必要かどうかの判断基準

指導では、宿題・講座・過去問の優先順位を決めます

私が家庭教師として指導する場合も、塾の宿題をすべて終わらせることを目的にはしていません。

現在の学力、公開テストや模試の結果、志望校、入試までの期間などを踏まえて、宿題の中で優先して取り組む問題と、繰り返し復習する問題を決めます。

また、受講している講座や、小6の秋以降は過去問も含めて、何にどれだけ時間を使うかを決めます。

そもそも塾の授業を十分に理解できていないために宿題へ長い時間がかかっている場合には、問題数を減らすだけではなく、理解できていないところまで戻って学び直します。

宿題を終わらせることではなく、限られた時間を使って成績を上げ、志望校の入試で合格点を取ることを目的に指導します。

まとめ

小6で塾の宿題が終わらないことは、珍しくありません。

大切なのは、宿題をすべて終わらせることではなく、まず、なぜ宿題に時間がかかっているのかを確認することです。

塾の内容を十分に理解できていない場合には、分からなくなったところまで戻って学び直し、理解不足を解消する必要があります。

授業内容は理解できているものの、現在の学力に対して難しすぎる問題に時間を使っている場合には、優先して取り組む問題を決める必要があります。

それでも基幹講座の復習や過去問に必要な時間を確保できない場合には、受講する講座を見直す必要があります。

小6の秋以降は、過去問に取り組む時間も確保したうえで、宿題との優先順位を考える必要があります。

宿題を全部終わらせることではなく、現在の学力と志望校を踏まえて、限られた時間を何に使えば入試の得点につながるのかを基準にすることが重要です。

宿題で優先して取り組む問題や受講する講座、過去問の進め方について相談したい方、無料体験授業をご希望の方は、お問い合わせフォームからご連絡ください。

ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。

内容を確認したうえで、原則として24時間以内にメールで返信します。

お問い合わせはこちら